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EV特集第二弾「実は世界最大のEV大国は中国!?」/木野龍逸 (1/2)

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木野龍逸
EV特集第二弾「実は世界最大のEV大国は中国!?」/木野龍逸

恐るべき中国の電動自転車事情!!

中国は電動自転車大国だ。電動自転車といっても、日本とは違って自走ができる。それでも車種的には通常の自転車として扱われているので免許がいらない。値段は、普通の自転車より高いが、ガソリンエンジンのバイクよりは安い。1台1万円程度の格安製品もある。

3年ほど前に訪ねた上海郊外の電動自転車メーカーのマネージャーは「ウチでは年間に6万台を造ってるよ」と教えてくれた。日本の自転車業界紙は、中国には電動自転車メーカーが1500社くらいあって、毎年700万台弱を生産していると伝えていた。当時、中国には1500万台程度の電動自転車があると推察されている。ということは、今なら2000万台はかるく超えている。恐るべき中国の電動自転車事情を散見してみた。

 「中国では、前を行くヤツが強いヤツなんだ」と中国人の知人が教えてくれたコトがあったが、その言葉に間違いがないことは、街に出てみればすぐにわかる。交差点のクルマは信号が青に変わるのを待ちかまえてジリジリと前に進む。待っている自転車は前列の隙間を目指してグリグリと前を押しのける。歩行者を止めるために、警官が目を光らせている交差点もある。

そんな「前へ前へ」という某大学ラグビー部のキャッチフレーズを地でいくような生活スタイルが、電動自転車を大流行させた一因かもしれない。なにしろ電動自転車は、速い。何十キロも出ているわけではないが、歩道でもどこでも走ることができるので、歩行者から見るとけっこう怖い速度が出ている。いちおう規制はあるが、ある人は「自転車屋で買ったら“リミッターを切っておくよ”っていう間もなく、パチンって線を切っていた」という体験をした。

電動自転車は、前述したように通常の自転車と同じ扱いになっている。だから本来はペダルがついてないといけない決まりだ。でも街中で走っている人たちは、ほぼみんなペダルを外しているし、最近は最初からペダルのないタイプも売っているという。なんてったって、スクーターのような形の電動自転車に、ペダルは似合わない。行政側はそんな状況を積極的に取り締まろうとはせず、成り行きにまかせている部分がある。数が多すぎて間に合わないという事情もある。

電動自転車が大量に道を走っていく光景は、初めて見るとけっこう驚く。電動だから静かだし、けっこうレスポンスよく加速していくのだ。前へ出ることに心血を注いでいる彼らには、ピッタリの乗り物かもしれない。

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