BMW ハイブリッドと水素燃料で「駆けぬける歓び」を実現する

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BMWのエコカー技術 (2/2)

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ハイブリッドと水素燃料で「駆けぬける歓び」を実現する

ハイブリッドと水素燃料で「駆けぬける歓び」を実現する

2007年のIAAでは、コンセプトカーとしてX6のアクティブハイブリッドが公開された。エンジンと電気モーターを分離できるから、エンジンを掛けなくてもモーターだけで走ることができるし、停止するときも早めにエンジンを止めることができる。電気モーターは低回転で最大トルクを発揮することができ、エンジンは高い回転数でトルクを発揮することを得意とする。これを組み合わせることによって、低速域から高速域まで豊富なトルクでカバーできるのだ。さらにX6アクティブハイブリッドではプラネタリーギヤを使って、発進時と低速時にトルクを最大限に発揮させるモードと、高速走行や追い抜き時などで加速力を要求されるときのふたつのモードを使えるようになっている。2モード・アクティブ・トランスミッションと呼ばれる画期的なテクノロジーだ。効率化が求められるハイブリッドであっても、BMWは走ることを大事にしていることがわかる。

究極のエネルギー源が水素だとすると、それをどう効率よく使うか各社さまざまな方向から開発がされている。フューエルセル(燃料電池)という考え方もあるが、BMWは既存のエンジンに水素を燃料として使うことを選択した。早期実現の可能性が高いからだ。もうひとつの理由はBMWらしく、電気モーターではなくエンジンを使って走る悦びを味わいたいと思っているからだ。

現在のハイドロジェン7はバイフューエルになっている。つまりガソリン用と水素用、ふたつの燃料タンクを持ち、エンジンにも同様にふたつの噴射ノズルを持ち、切り替えて使えるようになっている。水素タンクの残りがなくなったらガソリンで走れる。水素スタンドのインフラが完全に整わなくても使える工夫だ。

ハイドロジェン7には新型と旧型に2回試乗したことがあるが、普通に走っている限り水素で走っていることを意識してもわからない。新型ではステアリングスイッチのHマークを押すことにより、水素とガソリンの切り替えができる。これは走行中でも可能だ。エンジンを掛けたときには自動的に水素になっている。途中で水素に切り替えたときにはバルブが開く音が後ろから聞こえる。アクセル全開で加速するときは、エンジンから特殊な爆発音が聞こえるが、これは水素の燃料速度が速いために起こることだという。いまはポート噴射だがガソリンのように直噴になれば、この音は解決するという。

水素を燃料として使うにあたって、どのような貯蔵方法が最適か検討されている。現在は冷やして液化状態の水素を搭載しているが、将来はもっと効率の良い方法になるだろう。燃料の搭載方法が決まり、水素スタンドがたくさんできれば、すぐにでも市販できるくらいハードウエアは仕上がっている。それはエンジンを使ったメリットである。ハイドロジェン7のリースはすでに始まっている。 BMWのリヤウインドウに貼ってあるステッカーの文字が2008年秋から変わった。「駆けぬける歓び」と訳される「Freude am Fahren(フロイデ・アム・ファーレン)」から「Efficient Dynamics(エフィシェント・ダイナミクス)」へ。しかしBMWのクルマ創りの思想の根本にあるのは、いまでも「駆けぬける歓び」に変わりはない。


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